犬の用語集
犬の飼育・健康・しつけに関する専門用語を初心者にもわかりやすく解説。 子犬をお迎えする前に知っておきたい用語をまとめました。
47用語収録犬種・外見
スタンダード
すたんだーど犬種ごとに定められた理想的な体型・毛色・性格などの基準。犬種の「設計図」とも言えるもので、ドッグショーの審査基準にもなる。
血統書
けっとうしょ犬の血統(家系)を証明する公式書類。3代(または5代)前までの祖先犬が記載される。JKC(ジャパンケネルクラブ)などの登録団体が発行。
ダブルコート
だぶるこーと柔らかい下毛(アンダーコート)と硬い上毛(オーバーコート)の2層構造の被毛。柴犬やゴールデンレトリーバーが代表的。換毛期に大量に抜ける。
シングルコート
しんぐるこーと下毛がほとんどなく、上毛だけの1層構造の被毛。トイプードルやマルチーズが代表的。抜け毛が少ないが、定期的なトリミングが必要。
短頭種
たんとうしゅ鼻が短くつぶれた顔が特徴の犬種の総称。フレンチブルドッグ、パグなどが該当。暑さに弱く、いびきをかきやすいなどの特徴がある。
マズル
まずる犬の口先(鼻から口にかけての突き出た部分)のこと。マズルの長さは犬種によって大きく異なり、呼吸に影響する。
断尾(だんび)
だんび尾を短く切る処置。一部の犬種(コーギー、プードルなど)で慣習的に行われるが、動物福祉の観点から禁止する国も増えている。
ティーカップサイズ
てぃーかっぷさいず通常の小型犬よりさらに小さい個体の俗称。正式な犬種分類ではない。極端に小さい個体は健康リスクが高い場合がある。
JKCグループ分類
じぇいけいしーぐるーぷぶんるいJKCが犬種を用途や特徴で10グループに分類する体系。1G(牧羊犬)〜10G(視覚ハウンド)まであり、犬種選びの参考になる。
被毛タイプ
ひもうたいぷ犬の毛質の分類。スムース(短毛)、ワイヤー(硬毛)、ロング(長毛)、カーリー(巻き毛)などがあり、お手入れ方法が異なる。
ミスカラー
みすからー犬種スタンダードで認められていない毛色パターン。ドッグショー出場は不可だが、家庭犬としては問題ない。価格が安くなる場合が多い。
健康・医療
ワクチネーション
わくちねーしょん予防接種のこと。子犬は通常2〜3回の混合ワクチン接種と、1回の狂犬病ワクチン接種が必要。
フィラリア
ふぃらりあ蚊を介して感染する寄生虫(犬糸状虫)。心臓や肺動脈に寄生し、放置すると命に関わる。毎年4月〜12月頃に予防薬の投与が必要。
マイクロチップ
まいくろちっぷ犬の体内(首の後ろ付近)に埋め込む小さなICチップ。個体識別番号が記録されており、迷子時の身元確認に役立つ。2022年6月から装着が義務化。
避妊・去勢手術
ひにん・きょせいしゅじゅつ繁殖能力をなくす手術。メスは卵巣(と子宮)の摘出、オスは精巣の摘出を行う。病気予防や行動改善のメリットがある。
パテラ(膝蓋骨脱臼)
ぱてら膝のお皿(膝蓋骨)が正常な位置からずれてしまう状態。小型犬に多く、グレード1〜4で重症度が分類される。
股関節形成不全
こかんせつけいせいふぜん股関節の骨が正常に発育しない遺伝性疾患。大型犬に多く、歩行障害の原因になる。レントゲン検査で診断可能。
遺伝子検査
いでんしけんさDNA検査により遺伝性疾患のリスクを事前に調べること。優良ブリーダーは繁殖前に親犬の遺伝子検査を行い、リスクのある組み合わせを避ける。
ノミ・ダニ予防
のみ・だによぼう外部寄生虫であるノミやダニの予防処置。スポット剤(首の後ろに垂らす)やチュアブル錠(食べるタイプ)が一般的。通年予防が推奨される。
狂犬病予防接種
きょうけんびょうよぼうせっしゅ法律で年1回の接種が義務付けられている予防接種。毎年4〜6月に各自治体で集合注射が実施される。接種証明書の携帯が必要。
混合ワクチン
こんごうわくちん複数の感染症を一度に予防できるワクチン。5種・6種・8種・9種などがあり、生活環境に応じて獣医師が推奨する種類が異なる。
歯石除去(スケーリング)
しせきじょきょ全身麻酔下で歯に付着した歯石を除去する処置。3歳以上の犬の約80%に歯周病があるとされ、定期的なケアが重要。
しつけ・行動
社会化期
しゃかいかき生後3週齢〜12週齢頃の子犬が外部の刺激に慣れやすい時期。この時期に多くの人・犬・音・場所に触れさせることで、成犬になっても落ち着いた性格になりやすい。
クレートトレーニング
くれーととれーにんぐクレート(持ち運び用のケージ)を犬の安心できる場所として教えるトレーニング。移動時や留守番時に犬が落ち着いていられるようになる。
トイレトレーニング
といれとれーにんぐ決められた場所で排泄する習慣を教えるしつけ。子犬を迎えたら最初に取り組むべき重要なトレーニング。一般的に1〜3ヶ月かかる。
分離不安
ぶんりふあん飼い主と離れることに対して強い不安を感じる状態。過度な吠え、破壊行動、排泄の失敗などの症状が出る。段階的なトレーニングで改善可能。
カーミングシグナル
かーみんぐしぐなる犬がストレスを感じた時に発する行動サイン。あくび、体を掻く、視線を逸らす、地面の匂いを嗅ぐなど。犬の気持ちを理解する手がかりになる。
マーキング
まーきんぐ自分の縄張りを示すために少量の尿をかける行動。特にオス犬に多い。去勢手術やしつけで軽減できることがある。
パピー教室
ぱぴーきょうしつ子犬期(〜6ヶ月頃)に他の犬や人と触れ合いながら基本的なしつけを学ぶ教室。動物病院やドッグスクールで開催されることが多い。
アイコンタクト
あいこんたくと犬と飼い主が目を合わせること。しつけの基本で、犬が飼い主に注意を向けるトレーニングの第一歩。ご褒美と組み合わせて教える。
陽性強化
ようせいきょうか望ましい行動をした時にご褒美(おやつ・褒め言葉)を与えて行動を定着させるトレーニング方法。現代のしつけの主流となっている。
ブリーダー・購入
動物取扱業登録
どうぶつとりあつかいぎょうとうろく犬猫の販売・繁殖を業として行うために必要な法的登録。都道府県知事に申請し、5年ごとに更新が必要。登録番号は犬舎のWebサイト等に表示義務がある。
犬舎(けんしゃ)
けんしゃブリーダーが犬を繁殖・飼育する施設のこと。「ケンネル」とも呼ばれる。見学時は犬舎の清潔さや犬の健康状態を確認することが大切。
手付金
てつけきん子犬の購入を予約する際に支払う前金。一般的に購入価格の10〜30%程度。キャンセル時の返金条件はブリーダーにより異なる。
生体販売56日ルール
せいたいはんばい56にちるーる動物愛護管理法により、生後56日(8週齢)を過ぎるまで子犬・子猫の販売(引き渡し)が禁止されている規定。社会化期を確保するための法律。
対面販売義務
たいめんはんばいぎむ動物愛護管理法により、犬猫の販売時には購入者に対面で事前説明(現物確認・飼養方法の説明)を行うことが義務付けられている制度。
見学予約
けんがくよやく子犬を直接見るためにブリーダーへ事前に申し込む予約。当日の急な訪問はマナー違反。見学時は清潔な服装で、他の犬舎をはしごしないことが望ましい。
生命保証
せいめいほしょう購入後一定期間内に先天的疾患で子犬が死亡した場合の保証制度。ブリーダーやショップにより保証内容・期間は異なる。契約前に確認が必要。
飼育・ケア
トリミング
とりみんぐ犬の毛をカット・整えること。プードルやシュナウザーなどシングルコートの犬種は1〜2ヶ月に1回のトリミングが推奨される。
グルーミング
ぐるーみんぐブラッシング、爪切り、耳掃除、歯磨き、シャンプーなど犬の日常的なお手入れ全般のこと。健康維持と飼い主との絆づくりに重要。
換毛期
かんもうきダブルコートの犬種で起こる大量の抜け毛の時期。春と秋の年2回起こり、1〜2ヶ月続く。この時期はこまめなブラッシングが必要。
ドッグフード(総合栄養食)
どっぐふーど犬に必要な栄養素がバランスよく含まれたフード。「総合栄養食」と表記されたものは、水と一緒に与えるだけで必要な栄養が摂取できる。
ペット保険
ぺっとほけんペットの医療費を補償する保険。一般的に月額2,000〜5,000円程度で、治療費の50〜70%が補償される。子犬のうちに加入するのが一般的。
歯磨き
はみがき犬の口腔ケア。犬用歯ブラシと歯磨きペーストを使い、毎日の歯磨きが理想。歯周病予防には子犬のうちから慣らすことが大切。
ケージ・サークル
けーじ・さーくる犬の生活スペースを区切る柵。ケージは天井付き、サークルは天井なし。子犬の安全確保やトイレトレーニングに必要不可欠なアイテム。
デンタルケア
でんたるけあ犬の歯と歯茎の健康を保つケア全般。歯磨き、デンタルガム、デンタルトイ等がある。歯周病は内臓疾患にもつながるため重要。
畜犬登録
ちくけんとうろく犬を飼い始めてから30日以内に市区町村へ届け出る義務。鑑札が交付され、犬に装着する必要がある。引っ越し時には転入届も必要。